2026年8月3日(月) 08時00分
「また食べすぎてしまった……」
お腹いっぱいになったあと、そんな言葉が頭に浮かんだことはありませんか。
仕事を終えて帰宅した夜。
夕食はきちんと食べたのに、なんとなく物足りなくてお菓子を開ける。
少しだけのつもりが、気づけばずいぶん食べていた。
その瞬間はおいしかったはずなのに、食べ終わった途端にやってくる後悔。
「どうして我慢できなかったんだろう」
「またやってしまった」
「明日は控えよう」
健康を意識している人ほど、こんな経験があるかもしれません。
でも、その「後悔」について、少し違う角度から考えてみましょう。
私たちは本当に、たくさん食べたことそのものを後悔しているのでしょうか。
たとえば、休日に旬の野菜を使った料理や、炊きたてのご飯、魚や肉、
色とりどりの副菜を、大切な人とゆっくり楽しんだとします。
「ちょっと食べすぎたね」
そう笑いながら食卓を離れることはあっても、強い罪悪感まで抱くでしょうか。
一方で、疲れ切った夜に、スナック菓子やファストフード、甘いものなど、
「あまり体によくないかもしれない」と自分が感じているものを次々と食べたとき。
同じようにお腹いっぱいでも、
「食べなければよかった」
という後悔が残ることがあります。
もちろん、何をどれだけ食べれば後悔するかは人それぞれです。
体によいとされる食品であっても、食べすぎれば苦しくなることはありますし、
ジャンクフードを楽しんだからといって、それ自体を悪いことにする必要もありません。
それでも、ここには一つ興味深い問いがあります。
後悔を生んでいるのは、本当に「量」だけなのでしょうか。
食べたものへの自分自身の評価や、そのときの食べ方、そして食べる前の心の状態まで、
関係しているのかもしれません。
食べすぎてしまうと、多くの人は自分の意志を問題にします。
「もっと自制しなければ」
「今度こそ我慢しよう」
けれど、食べるという行為は、空腹を満たし、栄養を摂るためだけのものではありません。
おいしいものを食べてほっとしたり、誰かと食卓を囲んで楽しくなったり。
疲れた日に甘いものが欲しくなったり、ストレスを感じたとき、
食べることで気持ちを切り替えたくなったりすることもあります。
食事には、体だけではなく心や暮らしも表れます。
だから、「また食べすぎた」と感じたとき、食べた量だけを見て自分を責める前に、
その少し前の自分を思い出してみてください。
今日はどんな一日だったでしょう。
仕事に追われていなかったでしょうか。
誰かに気を遣い続けていなかったでしょうか。
十分に眠れていたでしょうか。
「ちゃんとしなきゃ」と、自分の気持ちを後回しにしていなかったでしょうか。
食べすぎたという“結果”だけを見ていると、
その背景にある自分からのサインを見落としてしまうことがあります。
健康というと、食事や運動、体重、検査結果など、
目に見えるものを思い浮かべる人も多いでしょう。
もちろん、どれも大切です。
けれど弊社では、健康を一つの要素だけで捉えるのではなく、「メンタルバランス」「睡眠」「食習慣」「運動」「人間関係」「経済」「呼吸法」「デトックス」という8つの視点から考えることを大切にしています。
今回の「食べすぎ」という悩みも、一見すると「食習慣」の問題に見えます。
でも、その背景にストレスがあれば「メンタルバランス」とつながります。
睡眠不足が続いているなら「睡眠」も無関係とはいえません。
人間関係の疲れや、生活への不安を抱えていることもあるでしょう。
私たちの生活は、一つひとつ切り離されているわけではありません。
だから健康も、「食事だけ」「運動だけ」と一つを整えれば完成するものではないのです。
ひとつの不調や行動を、生活全体から眺めてみる。
それだけで、自分の体や心に対する見方が変わることがあります。
もう一つ考えたいのが、食べたあとの罪悪感です。
健康について学ぶほど、
「これは体にいい」
「これは避けたほうがいい」
という知識は増えていきます。
知識は、自分の体を大切にするための力になります。
けれど、その知識によって食事のたびに自分を採点するようになったらどうでしょう。
「今日は食べてしまったからダメ」
「昨日食べすぎたから、今日は我慢しなきゃ」
「健康的な食事ができなかった私は意志が弱い」
健康になるために得た知識が、自分を責める材料になってしまうこともあります。
もちろん、食事の内容や量を考えることは大切です。
でも、何を食べたかだけでなく、
どんな気持ちで食べ、食べたあと自分にどんな言葉をかけているか。
そこまで含めて、自分の健康を見つめてみてもいいのではないでしょうか。
健康は、自分を厳しく管理することだけではありません。
自分の状態を知り、必要なものを選びながら、心地よく毎日を続けていけること。
それもまた、健康の大切な一面です。
今日から、食べるものを全部変える必要はありません。
次に「食べすぎた」と感じたとき、一つだけ試してみてください。
すぐに、
「またやってしまった」と結論を出すのではなく、
「私は、何を後悔しているんだろう?」
と自分に聞いてみる。
食べた量でしょうか。
選んだものでしょうか。
勢いよく食べてしまったことでしょうか。
それとも、「本当はこうしたかった」という自分の気持ちと違う選択をしたことでしょうか。
そして、もう一つ。
「食べる前の私は、どんな状態だった?」
お腹が空いていた。
疲れていた。
イライラしていた。
寂しかった。
眠かった。
何かから解放されたかった。
答えを出せなくても構いません。
自分を責める代わりに、自分を知ろうとしてみる。
それだけでも、次の選択は少し変わるかもしれません。
私たちは毎日、食べて、眠って、働いて、人と関わり、笑ったり、悩んだりしながら
暮らしています。
そのすべては、別々のものに見えて、実はつながっています。
だから、食べすぎた夜も、
「私はダメだ」
で終わらせなくていい。
もしかするとそれは、食生活を見直すきっかけかもしれない。
あるいは、最近頑張りすぎている心に気づくきっかけかもしれません。
健康は、ひとつを整えることではなく、人生全体のバランスを見つめていくこと。
弊社が大切にしている「健康習慣8バランス」は、そのための8つの視点です。
食事のことを考えていたら、心の状態に気づいた。
眠りを見直したら、日中の過ごし方が変わった。
そんなふうに一つひとつの気づきがつながっていくと、
「健康」は我慢や努力だけのものではなく、自分を知り、
自分の毎日をより心地よくしていくものへ変わっていきます。
まずは今日、自分の心と体がどんな状態なのか、少しだけ目を向けてみませんか。
弊社では、8つの視点から健康を考える情報をお届けしています。
「健康のために何かしたい。でも、何から始めたらいいかわからない」
そんな方こそ、まずは知ることから。
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